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第三十二話④ ※※※

Auteur: 三木猫
last update Date de publication: 2026-09-16 08:16:38

「…なんでボクの家にお前がいるんだっ!」

「そもそもここお前の家じゃねぇし」

そう。ここは海里くんの家ではないし、寮の部屋でもない。

もっと言うなら、そもそも家でもない。

私が急遽取った旅館の一室でございます。

ホテルでも良かったんだけど、環さんの強い希望で旅館になった。

そして…何故私まで…?

「透馬お兄ちゃん、詳しく」

「いや、俺も解らない。むしろ何でここにいるんだ、俺達…」

「……ねー」

仲良く湯呑に入れたお茶を飲んでいる場合じゃないってのは解ってるんだけどね。

海里くんと環さんが一色触発状態でほっとく訳にも…ね。

「とにかく落ち着けよ。猿じゃあるまいし」

……うーん。

なんか楽しそうだな~、環さん。

ちょっと見守ってようかな。

「この俺がわざわざ収録終わりの眠りこけてるお前を運んで来てやったんだろうが。感謝しろっての」

「感謝ってっ!」

「あ、それはちゃんと感謝しようね。海里くん。いつも思ってたけど、所構わず寝ちゃ駄目だよ?もう有名人だって自覚しようね」

「えっ!?あ、はい…」

「じゃあ、海里くんと環さんもお茶飲む?淹れるよ?」

「俺
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  • 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…。外伝!   第三十二話⑩ ※※※(葵視点)

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  • 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…。外伝!   第三十二話⑨ ※※※

    ガタンッ、バタンッ、ドサッ。玄関から凄い音がするんだけど…。一体何ごと? 恐る恐るリビングから顔を覗かせると、そこには逢坂くんが伸びていた。 慌てて華菜ちゃんを呼ぶと、華菜ちゃんが駆け寄った。 「恭くんっ、大丈夫っ!?」 ぜー…ぜー…。 あぁ、うん。全力疾走してきたのね。 お水お水…。 ペットボトルの水を冷蔵庫から取り出して…電気止まってるから温いのは勘弁して貰おう。 華菜ちゃんに水を渡し、華菜ちゃんは急いでペットボトルの蓋を開けて逢坂くんの口に突っ込んだ。 うん。華菜ちゃん。それ普通窒息するからね? けど逢坂くんも流石だよね。問題なく突っ込まれたペットボトルを器用に傾けて飲む水の量を調整している。変な技術のみ向上してるなぁ…。 「あー…少し落ち着いた。白鳥、お前の母親相変わらずだわ。シェルターのドアはしっかりと閉まってた筈なのにぶち破って、避難している人達をしっかりと誘導して安全な場所に移動させて、最後に俺の手を引いてここまで来るんだから」 「あ、うん。なんかごめん」 「いや。俺も華菜の事が心配だったから気にすんな。ただもう走る力残ってねぇわ。俺自分の足で走って車並にスピード出したの初めてだ」 「うん。なんか…ごめんねっ!」 謝るしか出来ない。今の私に他の行動はきっと許されていない。 「恭くんっ、無事で良かったっ」 抱き付く華菜ちゃんとそれを愛おしそうに抱きしめ返す逢坂くん。 「………華菜ちゃん可愛い。逢坂くん憎い」 「おい。白鳥。声が漏れてる」 「逢坂くんが憎いっ!」 「二度言わなくていいっ!」 うぅぅ…華菜ちゃ~ん…。 しょんぼりしながら私はリビングに戻ろうとして、ハッと思いだす。 「そうだ。逢坂くん。ママは?一緒じゃないの?」 「あぁ、白鳥の母親ならちょっと外を見回ってくるって言ってたぞ。多分もうそろそろ」 そう言って逢坂くんが玄関のドアを見た瞬間。バァンッ!!ドアが壊れるっ! 「すき焼きよっ!!」 いや、あのね、ママ。すき焼き作る暇ないから。 って言うか、私達だけですき焼き食べれないから。お兄ちゃん達まだ戦ってるから。 じとー…。 「っと、それは冗談だとして」 嘘だ。絶対に本気だった。だって狼狽えてるもん。 じとー…。 あ、視線逸らした。 「戻ってくるのにどのくらい時間かかったか

  • 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…。外伝!   第三十二話③ ※※※

    それから、襲撃のある8日まで。私は、一日一回はあえて外出し、買い物をするようにした。と言うのも、お兄ちゃん達が、遭遇すると言う形を作りたいと言ったからだ。ゲームにより近づける為なんだって。私としてはお兄ちゃん達だけ危険な目に合わせるつもりは毛頭なかったから、即頷いた。むしろ一日一回で良いのかと聞き返してしまった位だ。けど余計なことをしてもまたお兄ちゃん達の計画を崩すだけだよねとちゃんと思い止まった。買い物をして、華菜ちゃんの家に帰って、華菜ちゃんのご家族の代わりにご飯を作って、パソコンを借りて一日分の仕事をして。これを数日繰り返した。…私、本当にこれでいいのかなぁ…?ちょっと不安に

  • 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…。外伝!   第三十二話② ※※※

    「…美鈴?」声が聞こえて目を開くと、ママのドアップ。「美鈴。何をぼんやりしているの?早くその本を持って廊下に出てみなさい」そしてまたこのセリフ。私の手にはセーブの本。流石に二度も同じ事があれば、夢でも幻でもないって理解出来る。いや、元々夢の可能性は大分低かったんだけどね。そしてもう一つ、夢を否定するに思い至る理由がある。ここに、いつもママのドアップがあるこの時に戻る理由。こんな事現実的じゃないと思って、つい思考から排除してたんだけど…。でも…もう、そうとしか考えられない。私はやはり『手に持っていた』本を開いた。そこに書いてある文字は、私の文字。『ハートの意味が解らない。

  • 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…。外伝!   第三十二話① 表裏の輪

    私の視界は真っ暗闇の中。 ふっ。私を舐めないで貰いたいわねっ。 毎度毎度この真っ暗闇を見ていたら、もう分かるもんねっ! ズバリ、私は気を失っているっ!どやぁっ! ……。 ………。 ……………しくしくしく。全くもって威張れたことじゃないのよぅ…しくしくしく。 何で私はまた意識を失ってるのー…。 えっと…、私は何でこうなってるんだっけ?気を失う前は確か…。 確か私は旭と一緒に買い物した帰りに、旭に扮した表門の人に刺されてー…はて? そこから記憶がないと言う事は、私はあそこで気を失ったって事だよね? んで、今現在意識がない、と。そう言う事だよね? でも

  • 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…。外伝!   外伝第一章 御三家ルート 第三十一話 無限ー御三家編ー

    ※ このお話は本編である『乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…』の三十話から続くお話です。まだ本編をお読みで無い方はまずは本編からお楽しみください。「姫。この鎖主体のデザインと、薔薇主体のデザイン、どっちが可愛いと思う?」「んー…、私としては薔薇の方が可愛いと思うんだけどー…、遠目から見てどっちが可愛いと思う?大地お兄ちゃん」「鎖デザインのネックレスと、薔薇デザインのブレスレットー。成程。姫ちゃんが一番可愛いー」「俺もそう思う。姫さんが一番可愛い」「確かに。姫が一番可愛いな」「ちょ、ちょっと三人共っ、デザインの話でしょーっ。私は関係ないでしょーっ。

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